第11回日本うつ病学会参加報告

7/18,19の二日間にわたり、広島市で第11回日本うつ病学会(会長:山脇成人)が開催されました。

初日には、シンポジウム「集団認知行動療法によるうつ病の治療と予防」が行われ、当センターの会員である太田滋春さんと朝日真奈さんから教育領域における一次予防の実践報告がありました。職域での一次予防と併せて今後ますます重要な領域と思われます。

また、二日目には、当センター理事で北大精神医学分野准教授の井上猛先生がオーガナイズしたシンポジウム「難治性うつ病の解決を目指す新しい方向性」が行われ、理事長の北川から「難治性うつ病の認知行動療法~特に行動活性化について~ 」の講演が行われました。CBTにとっても神経科学的基盤を加味したモデルは欠かせないものであり、今後うつ病の生物学的知見の最新の知見とCBTの進歩が、理論的にリンクしていけばとても刺激的であると感じました。

その他、PCなどを用いた低強度CBTの実践も多くありました。「うつ病の精神療法再考」と題し、各治療学派の先生が一堂に会した貴重なシンポジウムがあり、大変興味深く拝聴してきました。 北海道でも、今後うつ病臨床でのさまざまなチャレンジが拡がっていくことを期待して止みません。

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